院長 高比良宏之

たかひら内科クリニック
郵便番号812−0026
福岡市博多区上川端町
12−28安田ビル二階
電話092−262−3903


最終更新日2007年3月30日













































貧血のページ

目 次

貧血とは
白血病になると?
鉄はどうやって補給するか
当院で出来ること
治療にいくらかかるか

貧血とは

血液中の酸素を運ぶ物質であるヘモグロビン(血色素ともいう)が減った状態を 貧血といいます。ヘモグロビンは赤血球に含まれています。赤血球は 血液の赤みのもとである小さなつぶつぶで1ミリ立方メートルのなかに400万個ぐらいあります。 貧血になると血液の赤みが減ってきます。 フラフラと意識を失うことをよく”ひんけつ”といいますがこれは 失神、または一過性脳虚血もしくは起立性低血圧であって貧血ではありません。

白血病になると

白血病になると血液の細胞の工場(骨髄)の中で異常な白血病細胞が無制限に増えるため正常な 成分は減っていき、多かれ少なかれ貧血になります。白血球の数は異常な白血球が増えるため 多くの場合、かなり増加しますが中にはあまり増えずに、貧血だけが主な症状である場合もあります。 (白血球数がむしろ減少することもあります)もう一つの血液の主要な成分は血小板です。 これは出血したときに、血を止める働きがあります。これも白血病になると減少します。そのため 血が止まりにくくなることが多くの場合みられます。このように、同じ貧血でもありふれた 鉄欠乏製貧血とはいろんな違いがみられます。この区別はとても重要ですが血液の専門医が みれば怪しい貧血はすぐに判別できます。検査の結果は10分ぐらいでその日のうちにわかります。

貧血の原因もいろいろありますが

貧血の患者さんの90%は鉄欠乏性貧血です。 20代の女性の30%に鉄欠乏状態がみられるといわれています。 大部分は無症状の程度の軽い貧血です。血液が体から失われるとその主成分である 鉄が欠乏します。これが鉄欠乏性貧血の原因です。女性の場合は出血の原因は ほとんどは生理による出血です。閉経後の女性や男性の場合は、胃、小腸、大腸からの出血で ガンからの出血の可能性があるため内視鏡検査を行う必要があります。 鉄欠乏性貧血以外の貧血は頻度は高くありませんが、溶血性貧血、再生不良 性貧血、白血病およびその類縁疾患、膠原病にともなう貧血、ビタミン欠乏性貧血など いろいろなややこしい貧血があります。中には大変治りにくいものがあります。これら の貧血には鉄の補給はまったく効果はありません。 これらの貧血と鉄欠乏性貧血を区別 することは大変重要です。

鉄はどうやって補給するか?鉄欠乏の治し方

鉄分の補給には大きく分けて3通りの方法があります。

  • 食物で補給する方法
  • サプリメントを利用する方法
  • 病院にいって薬として鉄分をとる方法

レバー、肉や魚の赤身の部分は鉄を多く含みます。これらの鉄はヘム鉄(タンパク質などが むすびついたもの)で体に能率的に吸収されます。これに対して植物性食品(穀物、豆類、ほうれん草) に含まれる鉄は非ヘム鉄で吸収はあまりよくありません。肉、魚、レバーを多くとることが貧血の 予防に大切です。といってもすでに鉄が不足して貧血になっている場合や出血量が多い場合は 食べ物のみでは十分な補給はできません。薬局に行くと鉄を含んだ多くのサプリメントが売られています。 吸収をよくするように工夫されています。病院でもらう鉄剤とくらべ一錠あたりの 鉄の含有量はすくないようです。ずっとのみ続けるには一ヶ月数千円とやや高いようです。 クリニックや病院にいって鉄の補給薬(鉄剤、いわゆる造血剤、赤いクスリ)は 費用の点でもっとも能率的に、早く貧血の治療ができます。鉄剤は鉄の含有量が多く人 によっては胃がムカムカする場合があります。ここまでの方法では万一、必要量を 超えて鉄をとりいれても人間の体は鉄の吸収を自動的に調節するので飲み過ぎて 害が出ることはありません。ここまでの方法では 血液の喪失が多く補給が追いつかない場合もあります。 この場合は静脈注射で補給します。ただしこの場合は厳密に必要量を計算して 注射をおこないます。鉄欠乏性貧血にはもっとも有効な方法です。

当院でできること

ひとくちに貧血といってもそのほとんどはありふれた 鉄欠乏貧血ですが、ごく一部に白血病などの貧血が まざっています。このみきわめがとても重要です。ありふれたものなのか ほっておけないものなのかは採血して10分でおおまかに区別できます。 鉄欠乏貧血の場合は鉄欠乏状態を改善させるためその人に合った 方法で鉄分の補給をおこないます。

治療にいくらかかるか

たとえばある代表的鉄剤を1日1錠で30日分処方する場合 初めて受診の場合、クリニックに1030円、薬局に800円合計1830円 二回目以降の受診、合計1380円です。採血をした場合はこれに 検査費用が数百円かかります。 いずれも健康保険(社会保険、国民健康保険)3割負担の場合です。